ゼオミン(最新A型ボツリヌストキシン)
ボツリヌス菌毒素製剤とは
年齢を重ねる毎に男性も女性もシワが多くなり、とても気になる様になります。年齢を感じさせるシワには次のものがあります。
・ 額
・ 眉間
・ 目尻
・ 口囲
・ 顎のでこぼこ
これらのシワに対し、ゼオミン(A型ボツリヌス菌毒素製剤)は、神経筋接合部に対し、筋肉の過動作(過剰な筋の収縮のこと)を弱めることで、シワを消去させます。
ボツリヌス菌毒素製剤の種類
例えば胃潰瘍の治療薬にも何種類もある様に、ボツリヌス菌毒素製剤にも複数の製剤があります。
先ず大きくはA型ボツリヌス菌毒素製剤とB型ボツリヌス菌毒素製剤に分かれます。
A型には・・・
Botox(アメリカ製)・Dysport(イギリス製)・Btx-A(中国製)・Neuronox(韓国製)・Medytox(韓国製)
B型には・・・
ナーブロック(日本製)
がありますが、A型の効果期限がおおよそ4ヶ月であるのに対し、B型は1ヶ月とかなり短く、また効き始めまでの時間がかかることも短所であることから、シワ消し等の美容にはA型が圧倒的に多く用いられます。
しかし、A型であればどれでもよいという訳ではありません。一説によるとBtx-Aは生成過程でブタのゼラチンを使用しており、アレルギーやアナフィラキシーの原因になるという説がある他、FDA(米国食品医薬品局)による臨床試験も行っていないのではないかとも言われています。次にA型の中での違いはというと、先ず真っ先に優劣がつく条件としては「複合蛋白の少なさ」が挙げられます。
各製剤に含まれる複合蛋白は繰り返し使用することで「中和抗体」を産生しかねないという問題があります。実際、海外では過去に中和抗体産生の報告が散見されました。この中和抗体というのは、簡単にいうと使用回数を多く重ねるうちに効きが悪くなり、効果期間が短くなるということが懸念されます。
しかし、日本人は欧米人に比べ人種的な違いにより、表情筋が豊かではないために、製剤単位使用量が驚くほど少なくて済むことから、欧米人に比べ中和抗体が産生され難いとも言われています。しかしながら、いずれにしても『中和抗体が少ない製剤がより良い』ということは事実なのです。
次に良い製剤の条件としては、『保存条件』です。
どういうことかというと、今までの製剤は冷蔵保存が必要でした。そのため、製造されてから医師の手に届くまで、長い距離と時間、手間がかかります。倉庫に保管され海外から日本に空輸され、更に保管後医師へのデリバリー。
この間確実な冷蔵保存がされなければなりませんでした。
つまり、温度管理が問題なのです。多くの製剤は、2~8℃(10℃以下)で保存されなければならないため、劣悪な環境下に置かれないとも限りません。
当クリニックで扱う製剤:それはXeomin(ゼオミン)
上記「ボツリヌス菌毒素製剤の種類」で述べた、2つの問題を全てクリアにした製剤がドイツ製A型ボツリヌス菌毒素製剤であるXeomin(ゼオミン)です。最も注目して欲しいのは、圧倒的に少ない複合蛋白量です。これにより(先述した様に)回数を重ねても効果が劣ることはありません。
また、ゼオミンは常温保存可能な為、輸入過程における温度変化にも耐えられるため安定した製剤と言えます。
実際の臨床効果では、今まで最も使われてきたボトックスと同等以上であるだけでなく、むしろボトックスよりも効果発現が早いという報告もあります。
また、患者様の総合評価においても同等以上の評価を得ています。副作用においても今までの製剤と比較しても問題はありません。
エビデンスから言える信頼ある Xeomin(ゼオミン)
以上のことから、すなわち効果・安全性・副作用どれをとっても、ゼオミンの信頼性は高いと言えるでしょう。その証しとして、ゼオミンはFDA(米国食品医薬品局)、CEマーク(ヨーロッパ販売承認)、及びKFDA(韓国食品医薬品安全局)の承認を得ており、世界20ヶ国の医療機関で使用されています。
患者様におかれましては、ただボツリヌス菌毒素製剤によるシワ治療を受けるという意識ではなく「製剤」にもこだわって欲しいと思います。
Xeomin(ゼオミン)の応用
1. エラの張り
2. 多汗症
手の平や足の裏、又は腋の下等に多量の汗をかく人に対して効果があります。
ボツリヌス菌毒素製剤は、エクリン汗腺に付随する自律神経に作用して汗の分泌を抑制します。多汗症に有効な治療です。
治療の流れ
カウンセリング
どのような治療なのか、期待できる効果・予測できる副作用は何かなど、医師が綿密にカウンセリング致します。お顔の治療の場合、その筋肉の強さ・治療が必要となる筋肉の状態は人によって様々ですので、事前の治療計画が肝要です。
洗顔
お化粧をされている場合は、きれいに落として頂きます。
痛みに弱い方には麻酔を施します。客観的に効果を確認するために事前の写真を撮らせて頂きます。
施術
治療の部位・範囲・患者様の状態にもよりますが、施術自体は5~20分で終了します。
細い針で注射しますが、ある程度の痛みは生じます。
術後
注射部位はマッサージしないで下さい。入浴やシャワーは当日から出来ますが、長湯を避けて下さい。なお、原則として施術から5~7日前後に再度診察を受けて頂き、ご希望通りの効果が出ているか、万が一の副作用がないか等のチェックをさせて頂きます。前述の通り、効果の持続期間は患者様によって変わりますが3~6ヶ月です。