2011.6.16月号(vol.11)
<大震災後に思うこと>
私を含め人間はよく文句を言います。職場でもとかく仕事をしない人ほど、その傾向
は強い様に感じます。私は今から文句を言いたくなったら、その前に「素直」になって
みようと思います。はたしてその文句は客観的に正しいのかどうか。その裏に仕事を放
棄していることが隠されていないかよく考えてみようと思います。それが大切だと思い
ます。
昨今、私の子供に対する教育の面でも「優しさ」の名のもとに実態は「安楽さ」「こと
なき主義」に傾き我が子の言動を見て見ぬふりをし、結果墜落させている感が否めませ
ん。子供もいずれ大人になり親になるでしょう。その時に私は強い大人になって欲しい
と願っています。私の願う強い大人とは、
今回の大震災の様な我が身に降りかかった受難にも耐え抜ける様な強い精神力を持った
人間ということです。
しかしながら、自身振り返って見つめ直しても、最近文句を言わず耐える力、素直に
受け止める力に欠けていると思うのです。この子が大人になった時、社会の重圧に耐え
られるか否か、親として教育方針に誤りがないだろうか、考えてしまいます。少しずつ
社会の厳しさや責任感というものを教えなければいけないと思います。
厳しさに耐えたものだけが最後に花開くものです。大きくジャンプするためには、一
度しゃがまなければなりません。何事もくじけそうになった時、己の最初の希望を思い
出して初心に立ち帰ることが必要なのでしょう。
日本人は歴史上、開国に始まり大敗に終った太平洋戦争と今回の大震災など、数々の
困難とも言われる未曾有の危機を乗り越え、その都度大復興を成し遂げています。
今回の大震災でも、日本人はパニックを起こさず事態を冷静に受け止め、買い物の順番
を整然と待つ様子を見た外国人から感嘆の声が聞かれ、同時に日本人のその姿勢を賞賛
しているとまで言われています。
相田みつを先生の詩を紹介させて頂きます。
いのちの根
なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろが
ふかくなり
いのちの根が
ふかくなる
私の空想ですが、きっと神様は、その人 その人に困難を与えてきます。しかも耐えて
立ち上がれるかどうかのギリギリのラインでの困難を。
そうです私達はきっと試されているのです。それを乗り越えられた時、大きく成長する
のです。少なくても私はそう思います。
まだまだ 親として 院長(経営者)として未熟な人間のひとりごとです。
院長:刀川