2011.3.13月号(vol.8)
ある本との出会いがきっかけで私には、開院以来連日行っていることがあります。院内
の男女2つのトイレと洗面所の掃除がそれです。その本には、「何事もやる以上は精魂込め
て身につくようにやる。すると掃除のような日常のことでも十年の間に格段の差が出るも
のだ」。又、「どんな仕事でも、単純な仕事でも真心を込めてやらないと具合が悪い。そこ
からいろいろなものが生まれてくるわけや。掃除の仕方でも、やっているうちに、こうい
う掃除の仕方があるということが分かってくる。どんなにつまらんと思う仕事でも、やる
以上は精神を込めてやらなければいけない」。(抜粋)
「植木のあいだを掃除している。葉が落ちている。その落ち方を見て、この植木は傷んで
いるからもっと水をかけてやらなければならないというようなこともわかってくる。掃除
をしながら、植木を育てることもできるわけや」。(抜粋)
掃除が単なる「掃除」としての行為に終わるか否か、考え方ややり方が異なれば、又同
じことをするにしても人間の違いによって見えてくるものが全く違ってくる。まさに雲泥
の差が出るというものを解いているのだと思いました。
それからトイレという所は、一人になれる場所であることから“本質が出る場所”とも
言われます。そんなことからも、トイレ掃除をすることで社会の動向(今の日本人・私も
その一員)が見えてくるのではと思うこの頃です。
カウンターで年輩の方が、よく目を細めながら書きものをしている光景があります。
しかしよく見るとカウンターには老眼鏡が置いてある。それが生かされていない。サービ
スという名のディスプレイだけになっている。
それを活かすか否かは受付職員の力量(気配り)であると思う。
もしそこで一言、「よろしかったらお使いください」この一言でその老眼鏡はうかばれるこ
とだろう。
雨の日の(雪の日)当院には傘と乾いたタオルを置くことにしています。水滴が付いた
服では体が冷えてしまうこともあるでしょう。どうぞお拭きになりお待ち頂ける様お願い
申し上げます。
話をトイレ掃除に戻しますが私なりに、トイレ掃除をする様になってから他でのトイレ
の使い方が以前と違ってきた事を実感しております。これからもトイレ掃除を通して広い
視野と確かな要締をつかんでいけたらなぁと思う次第です。
追伸:トイレに汚れがありましたら、アンケート用紙にお書き下さい。
気持ち良いトイレにして参りたいと考えております。
院長:刀川